TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」にて、毎年春と秋に放送される「推薦図書特集 feat.伊藤聡」。「空中キャンプ」の伊藤さんをお迎えして、オススメの本たちを紹介するコーナーで、わたしも楽しみにしています。

今回伊藤さんが紹介されたうちの一冊が、この「父と息子のフィルム・クラブ」という本。

不登校の息子に父が贈った120本の映画とは? 「学校に行きたくない」と言う息子に、父は「わかった。その代わり週に三本一緒に映画を見て、感想を話し合おう」と誘う。最初は「大人は判ってくれない」、その次は「氷の微笑」。恋愛事件に息子の裏切り、そして自らの失業のときも、ずっと映画がそばにあった。あれから四年、いま新しい関係の扉が開く――。

ラジオで聴いたときからこれは絶対読もうと思っていたのですが、とても良い一冊でした。
高校をドロップアウトした息子と、映画評論家の父の間に交わされた「週に三本一緒に映画を見る」という約束。
ガールフレンドのことや自分の将来など、ティーンらしい様々な悩みを抱える息子の心理状態に合わせて映画をチョイスし、それについて親子で映画談議を行っていきます。

出てくる映画はクラシック映画が多いですが、父が毎回トリビア的なものを教えてくれるのが面白いです。
(イーストウッドは、撮影中に「アクション!」とは決して言わない。低い声で静かに「用意はいいかな?」と言う、等)
映画を選ぶ趣向も絶妙で、ラジオで伊藤さんも話していましたが、自分がスコセッシ作品を選ぶならば「グッドフェローズ」だけれど、この父親のチョイスは「ミーン・ストリート」だったり、そういう「あーそこ来るの!」的な感じでも楽しめます。

とはいえ、主にスポットが当たるのは息子の成長していく姿と、それを見守る父の姿。息子がいるお父様はぜひ読んでみては。

父と息子のフィルム・クラブ
デヴィッド ギルモア
新潮社
売り上げランキング: 26338

映画好きな母の影響でわたしも幼い頃からよく映画を観ていましたが、幼稚園のときに観た「羊たちの沈黙」「オーメン」「エルム街の悪夢」あたりは未だにトラウマです。子供とフィルム・クラブ、素敵ですが、チョイスは間違えないようにしないとね。
あとツイン・ピークスもトラウマだなぁ。

「推薦図書特集」はPodcastでも聴けるので、みなさまぜひ。
9/29 サタデーナイトラボ「秋の推薦図書特集」【前編】
9/29 サタデーナイトラボ「秋の推薦図書特集」【後編】
空中キャンプ – 9/29(土)放送の「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル 推薦図書特集 feat. 伊藤聡」で紹介した4冊の解説と補足

次は、イーユン・リーの「千年の祈り」を読んでみよう。

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