9月15日
9月の連休を使って釜山へ。出発の一ヶ月ほどまえに航空券を購入していたものの、ミサイルが飛ぶわ台風が来るわで飛行機はちゃんと飛ぶのかと不安になり航空会社のサイトにログインしなんとなく情報を眺めていたところ、搭乗者名義がNAKNAOとなっていて冷や汗をかき、変更しようと思ったら払い戻しに6千円かかると言われ、この世の終わりみたいな気分で帰宅したら母親から手紙が届いていた。本当にいつもこういうタイミングで届くから不思議。気を取り直して予約し直したら同じ便が安くなっていて、ほぼプラマイゼロということで一安心。
関空から釜山までのフライトは1時間ちょっとしかなく、機内食が出たり書類を書いたりしていたら本を読むヒマさえないほどあっという間だった。ホテルに到着したのは22時を過ぎていたが夕飯を求めて街へ。韓国語のメニューしかなく、当てずっぽうで適当なメニューを注文。
9月16日
2日目は朝から街全体が世界遺産となっている慶州へ。このときKTXという高速鉄道に乗ったのだけれど、話題の映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』はKTXが舞台ということを帰国してから知って観ておけばよかったとめちゃくちゃ後悔した。夜は南浦洞の市場で刺身を食らう。韓国料理って付け合せが豪華だから好き。この旅ではクラフトビール屋を攻めたくて、繁華街にある“AKITU TAP HOUSE”を訪問。店内もかわいいし店員さんも陽気で素敵なお店だった。
9月17日
3日目は甘川洞文化村へ。台風が通過中の3日間でほとんど曇りだったけれど、初めて晴れた。世界有数のインスタ映えスポットなのではないかというくらい、至る所に工夫が凝らされていた。でもこのカラフルな街にも暮らしがあって、写真からは想像も出来ないが、山肌に連なる家々は実は生活感が溢れていた。この坂だらけの場所で、どんな風に生きるんだろう。夜は焼肉を食べてまたクラフトビール屋へ。カルメギ・ブリューイングは釜山だけでも5店舗を構える人気店らしい。窓際の席に座ったら、道を挟んで向こう側にいかがわしいお姉ちゃんのお店(写真付き)があって、ビールとその店をいい感じに撮影しようと試みる。わたしは焼肉屋でマッコリを飲みすぎてしまったようで、ひさびさに気持ち悪くなってしまう。最後に頼んだのは”SUMMER’S END”という苦めの柑橘系で、まさに夏の終わりに相応しい切ない味だった。
9月21日
この日発売の川上未映子を編集長に据えた早稲田文学増刊女性号を買いに朝から大垣書店へ。見つからないので店員さんに聞いてみたら嬉しそうに案内してくれて、「これ、今日発売なんですよね!」と手渡してくれた。予想以上に大きくて厚くてオシャレな一冊は見た目に劣らぬ濃い内容。最近女性作家の本にハマっているので読むのが楽しみ。
9月23日
今年もWEBサイトをお手伝いさせて頂いた縁で、くるり主催の京都音楽博覧会へ。今年はテーマが”生歌謡ショー”ということで、生演奏での歌謡ショーを行うとのこと。わたしは布施明の「My Way」が昔から大好きで大好きで(そもそもMy Wayという曲自体が大好き)…でもコンサートに行く機会も無いし、生で聴くことなんて一生無いと思っていたので発表を見た時はひっくり返った。感無量でした。
Gotchが「迷子犬と雨のビート」を歌うというので久しぶりに「マジックディスク」を聴き直したら、まず「新世紀のラブソング」が名曲過ぎてそこから進めなくなった。思い出が付加されている音楽というのは殊更つよいものなのだ。