カロリナ・コストナーが来シーズンから現役復帰という嬉しすぎるニュース

今日、2月8日はカロリナの29歳の誕生日。オリンピックのメダルも、世界チャンピオンのタイトルも手にしている彼女が復帰という道を選んでくれたことが嬉しい。女子フィギュアスケート界で、まだ誰も踏み込んでいない道でもある。

ソチオリンピックからもう2年になる。

恵まれたスタイル、一蹴りで驚くほどに伸びるスケーティング。誰もがうらやまうような才を持ちながらも、思うような演技ができない時期が長かった。2006年、地元で開催されたトリノオリンピックでは、国の期待を一新に受けて臨んだものの冒頭の3F-3Tのコンビネーションで転倒。あのときの世間からのバッシングは本当にひどく、気の毒で見ていられなかった。

シーズンを休養することもなく試合に出続けてきた。彼女のプログラムはノーブルで、カロリナ自身と曲との融合が素晴らしく、毎シーズン演技を観るのが楽しみだった。

ソチまでの数年は、念願の世界チャンピオンの座にもつき、演技や成績もだいぶ安定してきた。けれど、飛ばなくなったジャンプがあった。それがトリノで失敗した3F-3Tだった。別の種類の、より難易度の低い種類の3回転-3回転を飛んでいたのだ。

迎えたソチ。年齢を考えても、キャリアとしては最後のオリンピックかも知れない。
カロリナは本番で突然、3F-3Tを飛んだ。8年前の同じ舞台では飛べなかった、あまりに美しいジャンプだった。演技を終えた後、それまでずっと柔らかい笑みを携えていた彼女の顔が、思いがあふれて歪んだ。

今朝の練習でリスクを取ろうと決めた。コーチにも言ってなかった。彼は私がこのコンビネーションを練習しているのを見て、黙った。私たちは言葉がなくてもお互いをわかりあえるから、私が何をしようとしているのかを彼も理解した。こんな風にお互いをわかりあっているというのは素晴らしいこと。

怖がらなくていいって自分に言い聞かせた。ただやればいいって。結果や評価については考えなかった。みんなに、私がどれだけ滑れるか知ってもらいたいと思っただけ。チームの仲間が観客席で応援してくれているのを見たときに、私に翼ができたの。信じられないような感情だった。

以前は、最初のポーズを取っているときは恐怖で震えていた。でも今日は、さあ、前に進もうと自分に言えた。感情を解き放てと。今、私が感じていることを言葉で伝えるのも難しい。
(こちらの記事より引用)

これからは自由に、フィギュアスケートという競技の新しい形を見せて欲しい。
おかえりなさい、カロリナ。素敵な誕生日を。